明治R1乳酸菌(1073R-1株)の効果効能は?飲み方と摂取量

乳酸菌を使った発酵食品は、便秘の改善など、お腹に良い食べ物として知られています。最近は特別な乳酸菌を使った商品も増えていますが、株式会社明治の「R-1乳酸菌」には、どのような健康効果があるのでしょうか?

今回は明治が検証しているR-1乳酸菌の効果・効能や、おすすめの摂取方法などについてご紹介していきます。

明治R-1ヨーグルトの乳酸菌種類(OLL1073R-1株)

「R-1乳酸菌」とは、株式会社明治が所有する特別な乳酸菌で、「ラクトバチルスブルガリスクOLL1073R-1株」という正式名称がつけられています。明治といえば、「ブルガリアヨーグルト」で有名な食品メーカー。美味しくて健康に良い食品を作るために独自の乳酸菌研究を続けていて、R-1乳酸菌はそういった研究の長年の積み重ねの中で発見されました。

R-1乳酸菌はブルガリア菌に属する乳酸桿菌で、ラクトバチルス特有の、細長い形をしています。他の乳酸菌よりもEPS(Extracellular polymeric substances)と呼ばれる多糖体を多く作り出す特徴があるのですが、最近の研究では、このR-1乳酸菌のEPSに私たちの体の免疫機能を活性化させる働きがあることが明らかになっています。

R-1乳酸菌と同じラクトバチルス属の乳酸菌については「ラクトバチルス乳酸菌とは~植物性乳酸菌なの?その種類や特徴は?~」をご覧ください。

明治R-1ヨーグルト商品

大手ヨーグルトメーカーの明治は2,500種以上もの乳酸菌を所有していますが、R-1乳酸菌はその中でも、特に優れた効果があると選び抜かれた乳酸菌です。明治ではR-1乳酸菌の特許を取得していて、R-1乳酸菌を使った商品を作ることができるのは、明治だけに限られています。

明治では幾種類かの乳酸菌を使って食品を発売していますが、R-1乳酸菌は「強さ引き出す乳酸菌」をキャッチコピーに、目をひく真っ赤なパッケージで次の全4種類のヨーグルトを商品化しています。

  • 明治プロビオヨーグルト R-1
  • 明治プロビオヨーグルト R-1 低脂肪
  • 明治プロビオヨーグルト R-1 ブルーベリー 脂肪0
  • 明治プロビオヨーグルト R-1 砂糖0

ドリンクタイプの商品も次の全4種がありますが、ドリンクタイプはフルーツの香りや味でより飲みやすくなっていますので、お好みでヨーグルトとドリンクを使い分けていくといいでしょう。

  • 明治プロビオヨーグルト R-1 ドリンクタイプ
  • 明治プロビオヨーグルト R-1 ドリンクタイプ 低糖・低カロリー
  • 明治プロビオヨーグルト R-1 ドリンクタイプ アセロラ&ブルーベリー
  • 明治プロビオヨーグルト R-1 ドリンクタイプ グレープフルーツミックス

R-1乳酸菌商品の価格は?高い?

R-1乳酸菌商品の価格をamazonで調べてみたところ、
販売元によりますがヨーグルトは1個あたり132円(112g×24個3,180円)。
ドリンクタイプは1本あたり132円(112ml×24本3,180円)でした。

1日あたりの価格は高いですね。30日分だと3,960円の計算になります。

できれば最安値で買いたいと、まとめ買いを考える場合には、賞味期限が2週間程度など短いことや冷蔵保存できるスペースが必要なことに注意しましょう。

乳酸菌は毎日続けることが大切なので、R-1乳酸菌商品の価格を高いと感じるなら、他の乳酸菌商品から摂取することも検討しましょう。

R-1乳酸菌のサプリはあるの?

ヨーグルトなどの乳製品が苦手な人の場合は、サプリメントであれば気軽に乳酸菌を健康な体作りに活かすことができます。乳酸菌を配合したサプリメントは仕事などが忙しく、食生活が不規則になりがちな人にも人気がありますが、残念ながら明治では、R-1乳酸菌を使ったサプリメントを製造していません。

明治以外のメーカーが販売しているブルガリア菌を配合したサプリメントを、「R-1乳酸菌と同じ乳酸菌」と混同している人もいますが、株種が違います。R-1乳酸菌に特有の健康効果は得られませんので、間違えないように気を付けて下さい。

R-1乳酸菌の効果効能~NK細胞の活性

R-1乳酸菌には私たちの体の免疫力を向上させて、病気などから体を守る効果があります。なぜR-1乳酸菌にこういった効果や効能があるのか、乳酸菌の働きと免疫のメカニズムも含めて解説していきましょう。

乳酸菌と免疫の関係

乳酸菌は「胃腸に良いもの」というイメージがありますので、R-1乳酸菌に免疫力を向上させる健康効果があると聞いても、ちょっとピンとこない人もいるかもしれません。ですが、腸は私たちの体を病気などから守る、免疫系の要ともいえる器官で、腸を活性化させる効果の高い乳酸菌は体の免疫力に大きな影響を与えています。

そもそも、体に害をなすウイルスや病原菌は、呼吸や食べ物と一緒に私たちの体に侵入してきます。つまり、腸はこういった危険な異物に、一番さらされるリスクが高いのです。そのため腸は食べ物を消化して栄養を吸収するだけでなく、危険なウイルスや病原体を見分けてブロックする役割も担っていて、異物を察知して処理する免疫細胞や、異物を攻撃して無害化する抗体の大半は腸に集中して存在しています。乳酸菌は善玉菌を増やすことで腸の働きを活性化させ、体全体の免疫力を向上させることもサポートしているのです。

R-1乳酸菌のNK細胞活性効果

そんな乳酸菌の中でも特に免疫力向上の効果が高いのが、明治のR-1乳酸菌ですが、これはR-1乳酸菌が作り出す、EPSに秘密があります。EPSとはさまざまな微生物が作り出すヌルヌル・ネバネバとした成分で、微生物が環境変化から身を守るバリアーとなるようなもの。例えば、キッチンのシンクでカビが繁殖した時にできるヌルヌルや、虫歯があるときにできるネバネバとした歯垢などもEPSによるものです。

R-1乳酸菌が作り出すEPSには、中性と酸性の2種類があることがわかっているのですが、明治がマウスを使って行った実験では、酸性EPSには免疫細胞の中でも主要な役割を果たす、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性させる効果があることが立証されています。

私たちの体の免疫細胞は、鼻や喉の粘膜でもウイルスや病原菌をブロックして感染を防いでいますが、栄養不足や睡眠不足、ストレスなどのちょっとした要因で免疫力が低下し、ウイルスの侵入を許してしまうことがあります。NK細胞はこういった体内への侵入を許してしまったウイルスや病原菌に感染した細胞をいち早く見つけて攻撃し、ウイルスの繁殖を防いで病気から体を守ってくれる、防御の要となる免疫細胞です。

R-1乳酸菌が作り出す酸性EPSは免疫機能の司令塔として重要な役割を果たすT細胞に働きかけて、IFN-γ(インターフェロン-ガンマ)と呼ばれるたんぱく質の分泌を促します。IFN-γはNK細胞を刺激して、「ウイルスに感染した細胞を攻撃しろ」という指令を伝えるサイトカインですから、R-1乳酸菌を摂取すればNK細胞が活性化し、次のような効果が期待できるのです。

インフルエンザ予防効果

R-1乳酸菌を使ったヨーグルトやドリンクは発売以降注目を集め、インフルエンザ流行期には店舗で売り切れが相次ぐという人気商品。明治が北里大学と共同で行ったマウスを使った実験では、R-1乳酸菌を使ったヨーグルトをあらかじめ摂取していればNK細胞が活性化し、自然免疫が向上してインフルエンザに感染しても軽く済むことが立証されています。それだけでなく、インフルエンザワクチンの予防効果も高まるのです。

風邪の予防効果

子供や高齢者は免疫力が弱く、風邪をひきやすいという傾向がありますが、R-1乳酸菌はNK細胞を活性化させて、季節性の風邪を予防する効果があります。明治が行った60歳以上の高齢者に対する臨床実験では、R-1乳酸菌を使ったヨーグルトを継続して摂取すると加齢に伴い低下していたT細胞の増殖能が向上し、風邪をひくリスクが低減することが立証されました。

腸内環境を改善する

NK細胞を活性化させる特別な効果があるとはいえ、R-1乳酸菌もお腹に良い乳酸菌です。私たちの体は加齢とともに悪玉菌が増えてしまう傾向がありますが、R-1乳酸菌はNK細胞を活性化せるとともに腸内の細菌バランスを整えてくれるので、つらい便秘や困った下痢の改善にも繋がります。

ダイエットをサポートする

R-1乳酸菌を摂取することで便秘などの消化器系のトラブルが改善されると、身体の中から不要なものがどんどん排出され、デトックス効果で新陳代謝が活発になり、痩せやすくなります。ダイエットはストレスなども感じやすく、免疫力の低下につながりやすいのですが、R-1乳酸菌を積極的に摂取していればNK細胞を活性化させたまま、免疫力を維持して健康的なダイエットができます。

癌に効く?というわけではありません

R-1乳酸菌を使ったヨーグルトやドリンクには、「癌にも打ち勝つ効果がある」というまことしやかな噂が流れています。ですが、明治の行っている研究では、R-1乳酸菌に癌を抑制する効果があることは立証されてはいません。

おそらく、こういった噂があるのは、R-1乳酸菌が活性化させるNK細胞はウイルスだけでなく、癌細胞も攻撃して破壊する性質があるからだと考えられます。こういった考えは決して間違いではないかもしれませんが、癌を抑止する効果が医学的に立証されていない以上、頭からその効果を信じることは危険です。

R-1乳酸菌を摂取していれば、癌を防げるというわけではありません。R-1乳酸菌を使ったヨーグルトやドリンクは、あくまでも免疫力の向上のために役立てていきましょう。

R-1乳酸菌の摂取量は?

明治のヨーグルトやドリンクなどの商品に、どれぐらいの菌数のR-1乳酸菌が含まれているかは明示されていないのですが、ヨーグルトなどの乳製品に含まれる乳酸菌の数は、乳糖省令で次のように決まっています。

  • ヨーグルト → 1mlあたりの乳酸菌数・酵母数は1000万個以上
  • 乳酸菌飲料 → 1mlあたりの乳酸菌数・酵母数は100万個以上

ヨーグルトはおおむね1mlを1gに換算できますので、これを明治の商品に当てはめてみると、明治のヨーグルト1個112gからは11億2000万個のR-1乳酸菌が、ドリンク1本112mlには1億1200万個のR-1乳酸菌を摂取できることになります。

明治では健康維持のためには毎日100g以上の摂取を推奨していますし、R-1乳酸菌を使った臨床実験でも、1日90g以上のヨーグルトを食べた場合にNK細胞の活性化という良い効果がでています。R-1乳酸菌は健康のために、1日ヨーグルトを1個、もしくはドリンク1本を目安に摂取していくといいでしょう。

R-1乳酸菌はいつ飲むのがおすすめ?

R-1乳酸菌を使ったヨーグルトやドリンクは薬ではなく、食品です。摂取方法やタイミングなどに決まりはないのですが、乳酸菌は胃酸に弱い傾向がありますので、空腹時に単体で食べると胃酸の影響を受けてしまう可能性があります。

食後であれば胃酸も薄まっているので、R-1乳酸菌を使ったヨーグルトやドリンクは、食後のデザートにするのがおすすめです。

冬のインフルエンザの流行期になって、慌ててR-1乳酸菌の商品を買いに走る人も多いのですが、臨床実験でも明らかになっているとおり、R-1乳酸菌は継続して摂っておくことで良い効果が得られます。風邪にかかりやすい人や、家族に高齢者がいてインフルエンザの罹患リスクが高いご家庭の場合は、日頃からR-1乳酸菌を摂取するのを習慣にして、免疫力をベストな状態に維持するといいでしょう。